下顎水平埋伏智歯
通常、全身疾患に大きな問題がなければ、この様な親知らずの抜歯は通常診療の中で行なわれます。
口腔内環境やレントゲン写真による診査診断が重要になります。
(年齢、性別、骨格、唾液、舌の大きさ,開口量、対合歯
(炎症、智歯の大きさ、形、埋伏状態高位、水平、完全埋伏、複根,根尖端の形状、歯肉の厚み、など、
今回のケースは総合的に判断して易〜中等度の難易度と判断しました。
通常は、大きな診断ミスがなければ、30~40分程度で抜歯完了です。
しかしながら、今回は予定時間より時間がかかりました。
ケースを供覧して頂き、注意点を列挙します。
1)浸潤麻酔、伝達麻酔が十分奏効している事を確認し治療を進めたのに麻酔の効きが不十分であり、痛みを与えてしまった。
2)智歯のルートトランクの長さの見落とし
3)近心根の低位分岐のよる圧平
今回は、麻酔の効きが悪かった事に気付かずに、治療を進めてしまった事が1番の反省点です。
治療中は、患者様の立場だとなかなか意思表示が難しい点もありますが、遠慮なく伝えて下さい。
不安なく、安心、安全が1番です。