むし歯になりにくい習慣を身につけるには、早めの意識付けが重要です。当院では小さなお子様やそのご両親に向けて、注意点の喚起や指導などを行っています。
当院は、小さなお子様が退屈しないようにたくさんの絵本のご用意がございます。
また、お母さまの治療中にお子さんが泣き出したようなときでも、スタッフが率先してフォローをいたします。
お子様の虫歯治療
当院が目指しているのは、15分程度の短時間治療。
お子様が集中している間に終わらせることで、効率的に進めるだけでなく、歯科医院に対する苦手意識を持たせないようにしています。
一部の医院では、お子様をユニットやベッドに固定して施術するケースがありますが、当院ではそのようなことは致しません。
スタッフが相互に連携し、次の段階で想定される準備を先々に行っていけば、強制的な束縛を強いる必要は全くないのです。
お子様の予防歯科
家庭でできるブラッシングの指導や、衛生士が開発した歯ブラシなども取り扱っていますので、いつでもご相談ください。きちんとしたブラッシングの習慣が身につくまでは、お母様が直接指で触ってみたり、仕上げ磨きを行ってあげたりする工夫も必要です。
また、歯科医院で行える予防治療としては、虫歯予防に効果があるとされるフッ素の塗布が挙げられます。また、磨き残しなどがたまりやすい奥歯の溝にプラスチック製の樹脂をコーティングするシーラントなども取り扱っています。
永久歯の生え替わりなど、口内環境の変化が激しいときだからこそ、定期検診をお勧めします。ほか、指しゃぶりによる不正咬合などが早い段階で発見できれば、それだけ影響を最小限に抑えることも可能です。逆に問題のない範囲であれば、いたずらに叱ってやめさせる必要もないでしょう。現状を定期的に観察することが、何よりも重要です。
気をつけたいのは、炭酸飲料やスポーツ飲料には、むし歯菌の繁殖を助ける効果があることです。糖分が歯に悪いことはご存じと思いますが、酸性の飲み物を多用すると、歯の表面が溶けることがあります。健康飲料とはいえ、歯に悪影響を及ぼしますので、可能な限り控えるようにしてください。
新しく赤ちゃんが生まれるお母様へ
出産時のお母様がむし歯や歯周病などを患っていると、新生児にうつるという考え方があるようですが、当院ではこの説に懐疑的な立場を取っています。なぜなら、新生児には歯がないからです。
それよりもお母様ご自身が、ストレスやつわりなどから、ブラッシングをついついためらってしまうことの方を懸念します。無理して歯磨き粉を併用する必要はありませんので、歯に負担のかからない程度に、クリーンアップを心がけてください。
生まれてきた赤ちゃんのためにお母さんが準備すること
あまり難しく考えず、愛情をたくさん用意してください。自分でかみ砕いた食べ物を口移しに与えると、赤ちゃんにむし歯や歯周病がうつる危険があります。しかし、それも愛情のひとつではないでしょうか。大切なのは、「食べたら歯を磨く」という習慣を付けること。まずは、ご自身のブラッシング習慣を考え直してみてください。